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■ ストレスと病気 ■
2014.07.25
 私たちが日常生活で体験する不安・焦り・不満・怒りなどの不快な感情と浮かれた気分や上機嫌などの麻薬の快感情は、疲労という性質があってストレスになります。
 私たちには疲労に耐えられる限度があることは容易に想像できるでしょう。ストレスに耐えられる限度をストレス・キャパシティと呼びます。このことを分かりやすくするために蛇口つきのタンクの図を使って説明します。
 タンクにある程度のストレスが溜まっていても、容量に余裕のある状態で、入ってくるストレスと蛇口から出ていくストレスのバランスがとれていれば、健康な状態を保つことができます。しかし、生活環境が変わるなどして入ってくるストレスが出ていくストレスより多くなると、ストレスがタンクから溢れてしまいます。このような状態になれば、身体的あるいは精神的な障害をもたらし、病気が生じることになるのです。
 日常生活では進学、卒業、就職、結婚、子育て、退職、配偶者との別離など、私たちの生活環境は大きく変わります。そうしたなかで心身の健康を維持するには、ストレスの処理をしてタンクに余裕のある状態を維持することが大切です。
(森 正博)
ストレスによる病気
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